ITエンジニア・ITコンサルの次のキャリアを考える方へ
フリーランスとして案件を探すか、正社員として環境を変えるか。
どちらが合うかは、これまでの経験や希望する働き方によって変わります。
セルワークITフリーランスでは、フリーランス向けの案件紹介に加えて、正社員のITエンジニア・ITコンサル向けの転職相談にも対応しています。
まずは、自分の経験でどのような案件・求人が選択肢に入るのかを確認してみてください。

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まずは、自分の経験でどのような案件・求人が選択肢に入るのかを確認してみてください。
こないだバーでしらんけどデカいsierで働いてるオサーンに、SESいても一生大きい受注できないよ、とか給料上がらないよって言われたヌェン。
— ᴍᴀɪɴɪᴄʜɪ ɢᴀᴜ (@guerrilla_gau) October 28, 2025
オサーンの給料聞いたらワテより低かったけど。
SES会社で最強になっても、権限が無くて何も出来なかったりするので…。給料も大して上がらないし…。
— ぼり (@bori_so1) March 16, 2025
「スキルを上げたら年収が上がる」
エンジニア界隈では、もはや常識みたいに語られます。
たしかに、学習してできることが増えれば、より難しい仕事に挑戦できるし、評価も上がりやすい。
転職でも有利になる。ここに異論はありません。
もちろん、スキル不足で単価が上がらないケースもあります。
ですが、SESで給料が上がらない要因の大半は、個人のスキルというより“商流(しょうりゅう)”の構造にあります。
そしてこの商流は、悪い意味で“努力では変えにくい”です。
つまり、頑張るほどつらくなる構造になっている会社もあります。
この記事では、徹底的に解説します。

最初に、SESという仕組みを“金の流れ”で整理します。
ここが分かると、なぜ給料が上がりにくいのかがわかります。
SESはざっくり言うと、こういう取引です。
A社(発注側)が「この仕事できる人が欲しい」と思う
↓
B社(SES会社)が「うちの社員を一定期間出します」と提案する
↓
月◯万円(人月単価)で契約する
↓
エンジニアは現場で作業する
↓
お金はB社が受け取り、エンジニアに給料を払う
このとき、エンジニアの給料は「会社が受け取っている単価」に強く依存します。
当たり前ですが、会社が月50万円しか受け取っていないなら、月70万円の給料は払えません。
逆に会社が月100万円受け取っているなら、月50〜60万円の給料を払う余地が生まれます。
ここまでは単純です。
多くの人がここでこう思います。

単価を上げれば給料も上がる。だからスキルを上げよう
方向性としては正しいです。
ただしSESでは、単価が上がるかどうかに商流という“壁”が入ります。
どれだけ頑張っても、会社が受け取れる単価が“構造上”低い場所にいると、伸びにくいのです。


SESで年収を語るなら、まず理解すべきなのが「商流」という構造です。
スキルよりも先に、この“お金の流れの階層”があなたの給料を決めている可能性があります。
商流(しょうりゅう)とは、案件に関わる会社のピラミッドです。
典型的には、こんな形になります。
ここで重要なのは、エンドから遠くなるほど、会社が受け取れる金額が減りやすいことです。
そして、その減った分はどこに行くのか。
言い方を選ばずに言えば、中抜きです。
中抜きは「悪」みたいに語られがちですが、冷静に言うとこういうものです。
このために“取り分”が発生します。
問題はここです。商流が深いほど、この取り分が何回も発生する。
つまり、何社も何社も“手数料と利益”を取っていく。
結果として、最終的に実務を担当する担当者のところまで、金が降りてこなくなります。


ここからは、わかりやすい数字で見せます。
給与原資70万円から社会保険などが引かれ、月給55〜60万円くらいが現実的に成立します。
年収で言うと、だいたい650万〜750万ゾーンが見えてきます。
同じくエンドが月100万円出している案件でも、こうなることがあります。
この60万円から粗利を20万円取ると、給与原資は40万円。
月給は30万前後、年収は400万台になることも普通にあります。
同じ現場、同じ仕事内容、同じ立場で働いていても、商流が違うだけで年収が200万〜300万、場合によっては倍近い差が出る。
これはスキル差じゃありません。構造差です。


努力しているのに報われない。その違和感には、ちゃんと構造的な理由があります。
SESでは個人の評価だけでは越えられない“ビジネスモデル上の壁”が存在します。
ここが一番つらいポイントです。
現場評価が上がって単価が10万円上がったとしても、会社側がこう言うことがあります。



昇給は評価制度に基づいて決まるので…



等級が上がらないと…



会社の業績もあるので…
そして昇給は月5000円、年6万円。



いや、単価10万円上がってるなら、もう少し出せるのでは…
実際、出せる場合もあります。
ただし会社が出さない。あるいは出せない。
出せない理由は色々ありますが、よくあるのはこれです。
ここでも、努力より会社構造が支配的になります。
SESは現場によって評価の基準が違います。
こうなると、いくら頑張っても、単価が上がらない。
単価が上がらないから給料も上がらない。
しかもエンジニアは頑張っているので、疲弊だけ増えます。


ここから実践パートです。
感情的に転職へ走る前に、最低限これを確認してほしいです。
会社にこう聞いてください。
できれば営業担当だけでなく、採用担当にも。



エンド直案件ってどのくらいありますか?



元請け案件の割合はどれくらいですか?



取引先の“最上流”はどこですか?
この質問に対して、
こういう会社は、かなり怪しいです。
まともな会社なら、守秘義務があるので社名を出せない場合でも、
くらいは説明できます。
単価開示がある会社は、だいたい健全です。
なぜなら、単価を隠す理由がないからです。
逆に単価を隠す会社は、隠すメリットがあります。
単価が分からない状態で「昇給が妥当かどうか」なんて判断できません。
判断材料がないのに、努力し続けるのは危険です。
最近は「高還元SES」を名乗る会社も増えました。
ただ、ここも注意が必要です。
「還元率80%!」と書いてあっても、元の単価が60万円なら、48万円です。
エンド直で単価100万円で還元率60%の会社(60万円)より低い。
つまり、還元率だけ見ても意味がないので単価×還元率で見る。
これが鉄則です。


ここまで読んで、「うち、たぶん商流深いかも…」となった人もいると思います。
じゃあどうなるか。
厳しいことを言うとこうです。
もちろん、スキルで上がる部分もあります。
ただ、天井が低い天井を叩き続けても、年収は伸びません。


会社にエンド直や元請け案件がない場合、いくら努力しても単価の天井は低いままです。
環境に上限があるなら、年収を伸ばすには“頑張り方”ではなく“場所”を変える必要があります。
「商流の浅い案件に変えてください」と言って、すぐ変わるならいいです。
でも現実は違います。
こういう会社は、1人が頑張っても変わりません。
会社の営業戦略そのものが変わらないと無理です。
転職というと、「逃げ」みたいに感じる人もいますが違います。
商流が深い会社にいるときの転職は、スキルの否定ではなく「努力の回収先を変える」行為です。
同じ努力でも、
商流が深い場所 → 手取りが増えない
商流が浅い場所 → 手取りが増える
なら、場所を変えるのは合理的です。


ここが一番大事です。
転職してもまた商流が深かったら意味がない。
見るべきポイントを、できるだけ具体的にまとめます。
会社が語る「取引先」ではなく、最上流(エンドまたは元請け)との距離を確認します。



御社の案件は、元請け比率どれくらいですか?



エンド直案件の例ってありますか?



今いる案件の商流って、どの階層が多いですか?
ここで具体的に話せる会社は強いです。
単価レンジを聞くのは、遠慮しなくていいです。
ここで「教えられません」は、ほぼ地雷です。
理想は単価と給与が連動していることですが、さらに、連動ロジックが明確であること。
このあたりが曖昧だと、結局また「頑張っても上がらない」に戻ります。
さっき書いた通りです。
さらに言えば、福利厚生や教育制度も含めて、総合的に見たほうがいいです。
ただ、年収を上げたいなら、まずは商流と単価です。


ここで誤解されたくないので、明確に書きます。
商流が重要だからといって、スキルが不要なわけではありません。
商流が浅い会社に行くほど、実はスキルが求められます。
こういう人は、元請けやエンド直で重宝されます。
ただし、スキルだけ磨いても、商流が深い場所にいると年収が伸びないことがあるという現実です。


最後に、リアルな話をします。
SES現場では、こんな光景が起きます。
これが起きる理由は、ほぼ商流です。
この差に気づいたとき、人は燃え尽きます。
「頑張っても報われない」からです。
だからこそ、早めに商流を見るべきです。


転職がすべてではありません。
まずは社内でできることがあります。
会社にエンド直や元請け案件があるなら、まずそこを狙うのが筋です。



単価の高い案件にチャレンジしたい



設計フェーズも経験したい



上流寄りの案件を希望したい
こういう言い方で交渉できます。
ここで重要なのは、 「交渉しても無理だった」ことが能力不足を意味しない点です。
会社の営業資産がないだけです。
そしてその場合、今後いくら頑張っても、年収の伸びは限定的です。
だったら、次の環境へ移る。
これは逃げではなく、戦略です。


「もう少し頑張れば変わるかも」と思い続けていませんか。
しかし、構造に問題がある場合は、努力よりも“見切り”が必要なタイミングがあります。
こういう状態は、努力で解決しません。
努力自体は大事ですが、SESでは「努力の回収先(商流)」を間違えると、頑張っても報酬が増えません。
まずは自社の商流ポジションと単価レンジを把握し、そのうえでスキルアップと環境選びをセットで進めるのが、一番ムダが少ないルートです。
ITエンジニア・ITコンサルのキャリアでは、収入、働き方、担当工程、リモート可否など、何を重視するかによって選ぶべき道が変わります。
セルワークITフリーランスでは、上流工程・ITコンサル案件や月80万円以上の案件、リモート可能案件などを扱っています。
一方で、フリーランスだけを前提にせず、正社員転職という選択肢も含めて相談できます。
今の経験を活かして案件を探すべきか、転職で環境を変えるべきか、もう少し経験を積むべきか。
まずは、サービスページで対応領域や案件の特徴を確認してみてください。
セルワークITフリーランス編集部は、ITエンジニア・ITフリーランス・SES人材のキャリア支援を行う「株式会社セルバ」が運営する編集チームです。
株式会社セルバは、Webシステム開発・ポータルサイト構築を中心に20年以上の実績を持ち、IT業界・人材業界の両分野において、事業運営と現場支援の両面から関わってきました。
自社サービスとして、IT人材向けの求人・マッチング・キャリア支援に関する複数のWebサービスを運営しています。
編集部では、そうした事業運営の中で蓄積されてきたITフリーランスからの相談内容、案件参画時の実例、契約・単価・キャリアに関する課題をもとに、実務に即した情報を編集・監修しています。
本メディア「セルワークITフリーランス」では、単なる一般論や表面的なノウハウではなく、現場で実際に起きている課題や意思決定のポイントを重視し、ITフリーランスが自分に合った働き方を選ぶための情報提供を目的としています。
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