ITエンジニア・ITコンサルの次のキャリアを考える方へ
フリーランスとして案件を探すか、正社員として環境を変えるか。
どちらが合うかは、これまでの経験や希望する働き方によって変わります。
セルワークITフリーランスでは、フリーランス向けの案件紹介に加えて、正社員のITエンジニア・ITコンサル向けの転職相談にも対応しています。
まずは、自分の経験でどのような案件・求人が選択肢に入るのかを確認してみてください。

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「SESはフリーランスと変わらない」と言われることがあります。
IT業界で働いている人なら、一度は聞いたことがある話かもしれません。
たしかに、客先常駐で働くSESエンジニアは、外から見るとフリーランスとかなり似ています。
こうした状況だけを見ると、「それって実質フリーランスでは?」と思うのも自然です。
この記事では、まずSESはフリーランスと変わらないと言われる理由を整理し、そのうえで実際の違い、そう感じやすい人の特徴、さらにSESは良くないと言われる背景や丸投げが起こりやすい理由まで、順番に解説していきます。

SESがフリーランスと変わらないと言われる背景には、働き方の「見た目」と「実態」のズレがあります。
まずは、その違和感がどこから生まれているのかを整理していきましょう。
SESとフリーランスが同じように見られやすい最大の理由は、働く場所と日々の動き方です。
どちらも客先に入り、現場のメンバーと一緒に仕事を進めるケースが多いため、第三者から見ると違いが分かりにくくなります。
たとえば現場では、次のような光景が普通にあります。
こうなると、雇用か業務委託かという違いは見た目ではほぼ分かりません。
そのため、現場の実態だけを見て

SESとフリーランスは変わらない
と言われやすくなるのです。
SESでは、雇用契約を結んでいるのは自社です。
しかし、日々の業務指示を出すのは常駐先の担当者であることが多いです。
この構造が、働く側に違和感を生みます。
なぜなら本来は、
という形が分かりやすいからです。
ところがSESでは、実務は現場、自社は勤怠管理や面談中心、という形になりやすく、本人としては



自分はどこの指示で働いているのか
が曖昧になります。
この感覚が、クライアントの指示で動くフリーランスと重なって見えるのです。
SESでは、会社全体よりも「その人が何をできるか」で見られることが多いです。
これはフリーランスと似た感覚を生みやすいポイントです。
現場が見ているのは、たとえば次のような点です。
つまり、会社名よりも個人の実務能力が前面に出やすいのです。
そのため、「会社員として働いている」というより、個人の価値で現場に立っている感覚が強くなります。
ここも、SESがフリーランスと変わらないと思われやすい理由の一つです。
SES企業によっては、案件参画後の支援がかなり薄い場合があります。
たとえば、次のような状態です。
こうなると、エンジニアから見て「会社に所属している意味」が分かりにくくなります。
本来、会社に所属する価値は、
といった部分にあります。それが機能していないと、



現場で働くのは自分だけ、会社は間にいるだけ
と感じてしまい、フリーランスと変わらない印象が強くなります。


見た目の働き方は似ていても、契約や責任の持ち方など本質的な部分には明確な違いがあります。
ここではSESとフリーランスの違いを、重要なポイントに絞って整理していきます。
最も大きな違いは、契約形態です。
この違いは単なる形式ではありません。
法的な立場や守られ方が大きく変わります。
SESには、一般的に次のような仕組みがあります。
一方、フリーランスは自由度が高い反面、こうした守りを自分で整える必要があります。
見た目の働き方が似ていても、土台となる契約の性質はまったく別物です。
SESは給与制であることが多く、案件が変わってもすぐに収入がゼロになるわけではありません。
一方、フリーランスは契約終了がそのまま収入停止につながることがあります。
収入面をざっくり比較すると、次のような違いがあります。
つまり、SESは守りが強く、フリーランスは攻めやすいという違いがあります。
どちらが良いかは人によりますが、「変わらない」とは言いにくい差です。
SESでは、基本的に営業担当が案件を持ってきます。
フリーランスは、自分で案件を探すか、エージェントや人脈を使って確保する必要があります。
この違いはかなり大きいです。
SESでは、少なくとも次の負担を会社が一部引き受けます。
フリーランスでは、これらを自分で考えなければなりません。
現場でコードを書く瞬間だけ見れば似ていますが、その案件を取ってくるまでの責任分担は大きく違います。
フリーランスは、自分の意思で案件を選びやすい働き方です。
どの技術を軸にするか、どんな働き方をするかも比較的決めやすいです。
一方、SESは会社の営業力や保有案件、タイミングに左右されます。
たとえば、こんな差が出ます。
とはいえ、自由度が高いことは責任も重くなるということです。
キャリアを自分で設計できないと、フリーランスの自由は逆に難しさになります。
フリーランスは、自分が請けた仕事に対してより直接的な責任を負います。
納期、成果、継続可否が自分に返ってきやすい働き方です。
SESも責任がないわけではありませんが、多くの場合は組織の一員として現場に入っています。
そのため、責任の持ち方には違いがあります。
ざっくり言えば、次のイメージです。
この差も、「似て見えるけれど同じではない」部分です。


制度上は違いがあるにもかかわらず、「結局同じでは」と感じてしまう人も少なくありません。
その背景には、働く環境や状況に共通するいくつかの特徴があります。
多重下請けの末端に近い案件では、全体像が見えにくくなります。
誰が意思決定しているのか、自分がどの立場なのかも曖昧になりやすいです。
商流が深い現場では、こんな状態が起こりがちです。
こうした環境では、会社員というより「流されてきた1人の作業者」という感覚が強くなります。
そのため、SESとフリーランスの差を感じにくくなるのです。
次のような会社に所属している人も、「変わらない」と感じやすいです。
本来、SES企業の役割は単に案件へ送り出すことではありません。
こうした機能が弱いと、社員は「現場に投げ込まれただけ」と感じやすくなります。
自分がどの商流にいて、どういう期待で現場に入っているのかを知らないと、不信感が生まれやすくなります。
そしてその不信感が、



結局フリーランスと同じように使われているだけでは
という感覚につながります。
特に、次の情報が見えていない人は不安を抱きやすいです。
情報が少ないほど、働き方の違いを正しく理解しにくくなります。
少し厳しい話ですが、受け身で働いていると、SESでもフリーランスでも似たような消耗をしやすくなります。
たとえば、次のような状態です。
この状態では、雇用か業務委託かの違いよりも、働き方そのものが他人任せになっています。
その結果、「どっちも結局同じ」と感じやすくなるのです。


SESに対してネガティブな印象が持たれやすいのは、働き方そのものより、現場や案件の質に差が出やすいからです。
ただし、SESで挙げられる不安や悩みの中には、フリーランスになっても形を変えて残るものがあります。
SES 良くないと言われる背景には、実際に構造上の問題があります。
代表的なのは、次の3つです。
たとえば、単価が見えにくいと「中抜きされているのでは」と感じやすくなります。
また、スキルが伸びにくい案件ばかり続くと、将来への不安も強くなります。
さらに、自社評価より現場評価が強い環境では、



何を頑張れば報われるのか分からない
という状態にもなりがちです。
こうした点が重なることで、SESは良くないと言われやすくなります。
ここで切り分けたいのは、SESという働き方そのものが悪いのか、それとも運用の質が低い会社や案件に問題があるのか、という点です。
実際には、後者であることが多いです。
環境が良いSES企業には、次のような特徴があります。
つまり、「SESだからダメ」と一括りにすると、本質を見誤ります。
フリーランスには自由や高単価の魅力がありますが、当然ながら課題もあります。
SESで嫌がられがちな問題の一部は、形を変えてフリーランスにも存在します。
代表的なのは、次のような点です。
つまり、SESの弱点がそのまま消えるわけではなく、別の形で難しさが出てくるのです。
結局のところ、SESにもフリーランスにも課題があります。
それぞれを一言でまとめると、こうなります。
そのため、SESはダメ、フリーランスが正解という単純な見方は危険です。
大切なのは、働き方の名前ではなく、どんな環境でどう働くかです。


SESが丸投げされやすいと言われるのは、単なる現場の問題ではなく、業界特有の構造が関係しています。
ここでは、なぜそのような状況が起こりやすいのかを仕組みから整理していきます。
丸投げが起こりやすい背景として、まず挙げられるのが多重下請け構造です。
商流が深くなるほど、現場で働く人と意思決定者の距離が離れます。
すると、次のようなことが起こりやすくなります。
こうした状態では、現場のエンジニアが曖昧な依頼を受けやすくなり、丸投げと感じやすくなります。
SESでは、契約している相手と、実際に指示を出す相手が一致しないことが多いです。
このズレも、丸投げ感を強める原因になります。
構造としては、次のような状態です。
このとき、業務追加や役割の拡大が起きても、誰が止めるのか分かりにくくなります。
その結果、「気づいたら仕事が増えていた」という状態が生まれやすくなります。
SES案件では、参画時に想定していた業務と、実際の仕事内容が少しずつズレていくことがあります。
たとえば、
といったことです。
もちろん、仕事の幅が広がること自体は悪いことではありません。
ただ、それが本人の成長機会として整理されず、単に都合よく押しつけられているだけなら、丸投げと感じるのは当然です。
ここはかなり重要です。
すべてのSESが丸投げされやすいわけではありません。
たとえば、次のような環境では状況が大きく違います。
こうした環境では、情報伝達が早く、役割も比較的明確です。
そのため、雑な丸投げが起こりにくくなります。
つまり、丸投げが発生しやすいのはたしかに構造上の問題ですが、所属するSES企業や現場による差が大きいということです。


SESかフリーランスかという働き方の違いだけで、働きやすさや成長しやすさが決まるわけではありません。
実際には、どんな案件に入るかによって、日々の負担もキャリアの伸び方も大きく変わります。
ここまで見てきたように、SESとフリーランスは似て見える部分があります。
しかし本質的には、契約、収入、責任、営業負担などに明確な違いがあります。
一方で、環境が悪ければどちらも消耗しやすいのも事実です。
つまり、見るべきなのは働き方のラベルではありません。
実際に確認したいのは、次のような点です。
このあたりを見ないまま働くと、SESでもフリーランスでも消耗しやすくなります。
最後に重要なのは、働き方よりも本人の姿勢です。
これを考えずに流されると、どんな働き方でも苦しくなります。
逆に言えば、案件を選ぶ意識があれば、SESでも十分に成長できますし、フリーランスでも安定に近づけます。
SESかフリーランスかを先に決めるより、どんな案件で、どんな支援のもとで働くかを見た方が、キャリア判断としてはずっと現実的です。
ITエンジニア・ITコンサルのキャリアでは、収入、働き方、担当工程、リモート可否など、何を重視するかによって選ぶべき道が変わります。
セルワークITフリーランスでは、上流工程・ITコンサル案件や月80万円以上の案件、リモート可能案件などを扱っています。
一方で、フリーランスだけを前提にせず、正社員転職という選択肢も含めて相談できます。
今の経験を活かして案件を探すべきか、転職で環境を変えるべきか、もう少し経験を積むべきか。
まずは、サービスページで対応領域や案件の特徴を確認してみてください。
セルワークITフリーランス編集部は、ITエンジニア・ITフリーランス・SES人材のキャリア支援を行う「株式会社セルバ」が運営する編集チームです。
株式会社セルバは、Webシステム開発・ポータルサイト構築を中心に20年以上の実績を持ち、IT業界・人材業界の両分野において、事業運営と現場支援の両面から関わってきました。
自社サービスとして、IT人材向けの求人・マッチング・キャリア支援に関する複数のWebサービスを運営しています。
編集部では、そうした事業運営の中で蓄積されてきたITフリーランスからの相談内容、案件参画時の実例、契約・単価・キャリアに関する課題をもとに、実務に即した情報を編集・監修しています。
本メディア「セルワークITフリーランス」では、単なる一般論や表面的なノウハウではなく、現場で実際に起きている課題や意思決定のポイントを重視し、ITフリーランスが自分に合った働き方を選ぶための情報提供を目的としています。
記事はすべて、IT業界・人材業界の実務に携わる運営チームによる確認・編集体制のもとで公開しています。
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