ITエンジニア・ITコンサルの次のキャリアを考える方へ
フリーランスとして案件を探すか、正社員として環境を変えるか。
どちらが合うかは、これまでの経験や希望する働き方によって変わります。
セルワークITフリーランスでは、フリーランス向けの案件紹介に加えて、正社員のITエンジニア・ITコンサル向けの転職相談にも対応しています。
まずは、自分の経験でどのような案件・求人が選択肢に入るのかを確認してみてください。

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あと単純に現状のゲーム業界って結構飽和状態でなんやかんやで新しい人材がいらない状態なんだよな…
— そらもち (@soramoti_0505) June 27, 2020
特にフロントエンジニアは完全飽和状態で結局私もバックサイド、サーバーエンジニアになったしな
「今から目指すならバックエンドの方がいい」――この手の話は、エンジニア転職を考える人なら一度は見聞きしたことがあるはずです。特にSNSや動画サイトでは、極端な意見ほど拡散されやすいため、「フロントエンドエンジニア オワコン」といった強い言葉だけが独り歩きしやすくなっています。
ただ、現場感覚で言えば、この議論はかなり雑です。フロントエンドの仕事が本当になくなるのか、飽和しているのは市場全体なのか、それとも一部の層だけなのか。
その切り分けがないまま「もう終わり」と結論づけるのは、あまりにも乱暴です。
結論を先に言えば、フロントエンドエンジニアは飽和傾向にはあるものの、近いうちにオワコンになる可能性は低いです。しかも、飽和しているのは主に未経験・微経験の層であり、実務で戦える経験者はむしろ足りていません。ここを取り違えると、キャリア判断を大きく誤ります。
この記事では、フロントエンドエンジニアが「オワコン」「飽和」と言われる背景を整理しながら、バックエンドエンジニアとどっちが将来性あるのか、そして本当に価値が上がるエンジニアはどんな人なのかまで掘り下げていきます。

フロントエンドエンジニアが「オワコン」と言われる背景には、単なる需要の減少では片づけられない市場構造の変化があります。
参入者の増加やAI・ノーコードの台頭など、そう言われる理由をひとつずつ整理していきましょう。
まず、「フロントエンドエンジニア オワコン」と言われるようになった理由を整理する必要があります。
ここを理解しないと、表面的な印象だけで判断してしまうからです。
ここ数年でフロントエンドがオワコン扱いされやすくなった背景には、主に次のような要素があります。
つまり、オワコン論の多くは「市場がなくなった」ことから生まれているのではなく、期待値と現実のギャップから生まれています。
思っていたより簡単ではなかった、想像より単価が低かった、未経験では案件が取れなかった。
そうした失望が、「終わった職種だ」という極端な表現に変換されているわけです。
ここで冷静に見ておきたいのは、フロントエンドが本当に不要になるなら、Webサービスや業務システムの画面設計そのものが不要にならなければおかしいということです。
ですが実際には、ユーザーが触る画面がある限り、その品質を担保する役割は消えません。
消えにくいどころか、サービスが複雑になるほど重要度は上がります。
「オワコン」という言葉をそのまま受け取るなら、本来は次のようなことが起きていなければいけません。
しかし、実務の現場ではそうなっていません。
むしろ、React、Vue、Next.js、TypeScriptといった技術を前提にしたフロントエンド開発は当たり前になり、求められる水準は上がっています。
オワコンどころか、「誰でもできる仕事」に見えていた領域が、実はかなり高度な設計職へ変わってきたとも言えます。
現代のフロントエンドに求められるものを挙げると、単なるマークアップだけでは到底済みません。
これだけ見ても、近いうちに「不要になる」と考える方が無理があります。
正しく言うなら、単純作業としてのフロントエンドは代替圧力を受けやすいが、実務レベルのフロントエンドはむしろ難化しているのです。

フロントエンドエンジニアが「飽和している」と言われることは多いですが、実際には市場全体が埋まりきっているわけではありません。
重要なのは、どの層が増えていて、どの層が不足しているのかを分けて考えることです。
「フロントエンドエンジニア 飽和」という言葉は、完全な間違いではありません。
ただし、その対象を広く取りすぎると誤解になります。
実際に飽和傾向が強いのは、次のような層です。
この層は本当に多いです。学習コストが比較的低く、入口として選ばれやすかったことに加え、「フロントエンドなら未経験でも入りやすい」というイメージが広がったことで、一気に母数が膨らみました。
その結果、応募者数は多いのに、企業が欲しいレベルに届いていないケースが目立つようになっています。
ここで重要なのは、人数が多いことと、戦力が足りていることはまったく別だという点です。
市場全体としては人が多く見えても、企業からすれば「欲しい人が少ない」状態が普通に起きています。
この構造は、実はWebデザイナーでも昔から起きてきました。
デザインツールを触れる人は多い。ポートフォリオサイトを作っている人も多い。
ですが、実際にビジネス要件を理解し、成果につながる設計ができる人は少ない。
だから「人は多いのに採れない」という状態が続きます。
フロントエンドでも同じです。
たとえば、次の2人は市場での見え方がまったく違います。
前者は学習者としては立派でも、実務では競争が激しい層に入ります。
後者は一気に希少性が上がります。
にもかかわらず、外から見るとどちらも「フロントエンドエンジニア」に見えるため、全体が飽和しているように語られやすいのです。
要するに、「飽和している」というより、入口の人が多すぎて、市場が歪んでいると表現した方が実態に近いでしょう。
未経験・微経験層が苦戦しやすい最大の理由は、企業が欲しいレベルと、本人が「できるつもりになっているレベル」の差が大きいことです。
企業側がフロントエンド人材に期待するものは、たとえば以下です。
一方、未経験者側は次の段階で応募してしまうことが多いです。
この差がある以上、「案件が取れない」「求人はあるのに受からない」という現象は当然起きます。
つまり、飽和して見える本質は、供給過多というよりスキルミスマッチです。

未経験・微経験の人材が増えている一方で、実務で通用するフロントエンドエンジニアはむしろ足りていないと言われています。
なぜそんな逆転現象が起きるのか、採用側の視点も踏まえながら整理していきます。
経験者が不足する理由の一つは、実務レベルのフロントエンドが、想像以上に守備範囲の広い仕事だからです。
外から見ると「画面を作る人」に見えやすいのですが、現場ではそれだけでは足りません。
実際のプロダクト開発では、次のようなことが日常的に発生します。
こうなると、単に「JavaScriptが書ける」だけではまったく足りません。
フロントエンドの経験者とは、単なるコーディング経験者ではなく、複雑な画面と状態を整理し、チームの中で実装を前に進められる人です。
このレベルの人材は、当然そう簡単には増えません。
もう一つ大きいのが、育成の構造です。
入口には人が多くても、その先に進める人が少ない。
これが経験者不足の根本原因です。
よくある流れを整理すると、次のようになります。
この構造だと、初学者の母数ばかり膨らみ、企業が本当に欲しい中級者・経験者がなかなか育ちません。
だから市場全体では「人は多いのに足りない」という矛盾した状態になります。
企業の立場から見れば、教育コストをかける余裕がないケースも多く、どうしても即戦力寄りの採用になりやすい。
すると、経験者はさらに引っ張りだこになります。
こうして、未経験層は飽和、経験者層は不足といういびつな市場ができあがるのです。
ここで注意したいのは、経験者不足といっても、年数があれば自動的に価値が上がるわけではないことです。
企業が見ているのは「何年やったか」より、「どこまで任せられるか」です。
評価されやすい経験者の特徴は、たとえば次のようなものです。
逆に、年数はあっても「言われた画面だけ作る」状態が長いと、経験者のように見えても市場価値は伸びづらいです。経験者不足と言われる背景には、本当に強い意味での実務経験者が少ないという事情もあります。

フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアは、どちらもWebシステムに欠かせない存在です。
そのうえで、役割や強みの違いを踏まえながら、将来性をどう考えるべきかを見ていきましょう。

フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアは結局どっちがいいの?
と悩む人は多いですが、前提として押さえておくべきことがあります。
それは、Webシステムは基本的にフロントエンドとバックエンドの両方で成り立っているということです。
この意味で、どちらかだけが不要になる可能性はかなり低いです。
もし片方が完全に不要になるなら、Webシステムの作り方そのものが変わるはずですが、現実にはそうなっていません。
つまり、「どっちが生き残るか」という二択で考えること自体、少しズレています。
正しくは、どちらにも将来性はあるが、求められる役割と強みが違うと考えるべきです。
フロントエンドとバックエンドは、同じ開発職でも向き・不向きがかなり分かれます。
向いている人の特徴をざっくり分けると、こんなイメージです。
ロントエンドの強みは次の通りです。
一方、バックエンドの強みは次のような点です。
この違いを無視して、「どっちが上か」で考えると噛み合いません。
ユーザーに近いところで体験を作るのが得意な人もいれば、複雑なロジックやデータ構造を整理するのが得意な人もいます。
重要なのは、どちらが将来性あるかより、自分がどちらで価値を出しやすいかです。
では、将来性という観点ではどう考えればいいのか。
ここはかなりはっきりしていて、フロントかバックかよりも、「どこまで価値を出せるか」の方が重要です。
将来性が高い人の特徴を共通項で整理すると、職種を問わず次のようになります。
逆に、フロントでもバックでも「言われたものを作るだけ」で止まっていると、将来性は伸びにくいです。
つまり、職種名そのものがキャリアを決めるのではなく、その職種でどんなレベルまで到達できるかが将来性を分けます。


フロントエンドかバックエンドかという違い以上に、長期的な市場価値を左右するのは「どこまで上流工程に関われるか」です。
実装力だけでなく、要件定義や課題整理、提案力まで含めて見たときに差がつくポイントを整理していきます。
ここでよく出てくるのが、



じゃあフルスタックを目指せばいいのでは?
という話です。
たしかに、フロントもバックも理解している人は強いですし、特に小規模チームでは重宝されます。
ただし、注意点があります。
技術領域を広げるだけでは、必ずしも将来性につながらないということです。
フルスタック志向のメリットはたしかにあります。
一方で、次のような落とし穴もあります。
つまり、フルスタックそのものが悪いわけではありませんが、技術範囲を広げることだけを将来性だと思うのは危険です。
将来性という意味で、本当に強いのはどんな人か。
ここはかなり明確で、上流に入れるエンジニアです。
つまり、ただ実装する人ではなく、「何を作るべきか」から関われる人です。
上流で求められる力を整理すると、次のようになります。
この力がある人は、フロントでもバックでも強いです。
逆に言えば、フルスタックでも要件整理ができず、ただ実装範囲が広いだけだと、将来性は思ったほど伸びません。
さらに一段上に行くと、コンサル的な視点があるエンジニアはかなり強いです。
ここで言うコンサルとは、肩書きの話ではなく、相手の課題を整理し、何を作るべきかから考えられる力のことです。
たとえば、次のように動ける人です。
このタイプのエンジニアは、AI時代でも価値が落ちにくいです。
なぜなら、AIが得意なのはコード生成や情報整理であって、文脈の違う関係者をつなぎ、課題を定義して合意形成することではないからです。
だから将来性を考えるなら、「フロントを極めるか、バックを極めるか」だけでなく、その先で要件定義や提案まで担えるかを視野に入れておくべきです。


未経験からフロントエンドエンジニアを目指すことは可能ですが、以前よりも準備の質が問われやすくなっています。
だからこそ、学習の進め方や身につけるべき視点を最初の段階で押さえておくことが大切です。
未経験からフロントエンドを目指すなら、まず学習のゴール設定を間違えないことが大切です。
ありがちなのは、



アプリを一つ作れたから、もう応募していいだろう
という考え方です。
もちろん成果物を作ることは重要ですが、採用側が見ているのは「作れたか」だけではありません。
評価されやすい学習の方向性は次の通りです。
要するに、「教材どおりに動くものを作る」から一歩進んで、現場ならどう作るかを考えることが必要です。
未経験者はポートフォリオのデザインや派手さに気を取られがちですが、実際にはそれだけで決まるわけではありません。
もちろん見た目が整っていることはプラスですが、それ以上に見られるのは中身です。
ポートフォリオで差がつくポイントを挙げると、たとえば次の通りです。
つまり、見せたいのは「作れる私」ではなく、考えながら作れる私です。
そこが伝わるだけで、未経験でも見られ方はかなり変わります。
最後に、未経験からフロントエンドを目指すなら、「フロントしか見ない」状態は避けた方がいいです。
理由は単純で、実務ではフロントエンドが単独で完結することはほぼないからです。
持っておくと強い周辺知識は次のあたりです。
こうした知識があると、単なる「画面作る人」ではなく、開発全体の中で会話ができる人になります。
未経験の時点で全部極める必要はありませんが、フロントエンドを孤立した技術として見ないことは非常に大事です。


フロントエンドエンジニアは「飽和」や「オワコン」と言われることがある一方で、現場では今後も必要とされる理由がはっきりあります。
ユーザー体験や事業成果との関わりも踏まえながら、その役割がなくならない背景を見ていきましょう。
フロントエンドが今後も必要とされる最大の理由は、UI/UXの重要性が下がるどころか、むしろ上がっているからです。
今は「機能がある」だけで勝てる時代ではありません。
同じような機能を持つサービスがいくつもある中で、使いやすさや迷いにくさがそのまま継続率や売上に影響します。
フロントエンドが担う価値は、単なる見た目ではなく次のような部分です。
これらはすべて、サービスの評価に直結します。
だからこそ、フロントエンドの価値はなくなるどころか、事業への影響力という意味ではむしろ上がっているのです。
生成AIの進化で、簡単なUIやコードはかなり速く作れるようになってきました。
今後もこの流れは進むでしょう。ただ、AIが強いのはあくまでパターン化された部分です。
実務では、それだけで済まない場面がいくらでもあります。
AIで代替しにくいフロントエンドの仕事を挙げると、たとえば次のようなものです。
ここには「コードを書く力」だけでなく、「文脈を読み、判断する力」が必要です。
だから、AI時代に価値が落ちやすいのは単純な実装作業であって、考えて設計し、提案できるフロントエンドエンジニアの価値はむしろ残りやすいと言えます。
技術の幅を広げること自体は悪くありませんが、それだけで将来性が決まるわけではありません。
フルスタックを目指して技術だけを増やすより、相手の課題を整理し、何を作るべきかから考えられるエンジニアの方が、長期的には市場価値が上がりやすいです。
フロントエンドかバックエンドかで迷うなら、最後は「自分はどちらで、より深く価値提供できるか」という視点で決めるのがいちばん現実的です。
ITエンジニア・ITコンサルのキャリアでは、収入、働き方、担当工程、リモート可否など、何を重視するかによって選ぶべき道が変わります。
セルワークITフリーランスでは、上流工程・ITコンサル案件や月80万円以上の案件、リモート可能案件などを扱っています。
一方で、フリーランスだけを前提にせず、正社員転職という選択肢も含めて相談できます。
今の経験を活かして案件を探すべきか、転職で環境を変えるべきか、もう少し経験を積むべきか。
まずは、サービスページで対応領域や案件の特徴を確認してみてください。
セルワークITフリーランス編集部は、ITエンジニア・ITフリーランス・SES人材のキャリア支援を行う「株式会社セルバ」が運営する編集チームです。
株式会社セルバは、Webシステム開発・ポータルサイト構築を中心に20年以上の実績を持ち、IT業界・人材業界の両分野において、事業運営と現場支援の両面から関わってきました。
自社サービスとして、IT人材向けの求人・マッチング・キャリア支援に関する複数のWebサービスを運営しています。
編集部では、そうした事業運営の中で蓄積されてきたITフリーランスからの相談内容、案件参画時の実例、契約・単価・キャリアに関する課題をもとに、実務に即した情報を編集・監修しています。
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