未経験からエンジニアを目指す人は増えていますが、その一方で「思っていた仕事と違った」「入った会社選びを間違えた」と後悔して辞める人もいます。
特に、未経験歓迎を強く打ち出す求人の中には、教育体制や配属実態が見えにくいものもあります。
ここでは、実際に未経験からエンジニアになった人の体験談をもとに、後悔している人の共通点と、怪しい未経験者向けエンジニア求人の特徴を整理します。
未経験からエンジニアになって辞めた・後悔した人の体験談

未経験からエンジニアを目指す人が増える一方で、「思っていたのと違った」と感じて辞めてしまう人も少なくありません。
ここでは、実際に転職した人たちのリアルな体験談から、そのギャップの正体を見ていきます。
工場勤務から未経験でIT転職した人のリアル
「未経験からエンジニアになって人生が好転した」という話は目立ちますが、実際には入ってみて初めて見えるギャップもあります。まずは、異業種からIT業界に入った人のリアルな声から見ていきましょう。
元工場勤務から未経験でITエンジニアに転職した人が、実際に働いて感じたギャップを語っている動画です。
IT業界は楽そう・自由というイメージがあったものの、実際は覚えることが多く、最初はかなり苦労したと話しています。
一方で、スキルを積めば働き方やキャリアの自由度は確実に上がるとも実感しています。
SES企業に入ってつらかったという体験談
未経験エンジニアの体験談では、特にSES企業に入ったあとに苦労した声が目立ちます。
問題は「SESという働き方そのもの」よりも、教育や配属の実態が見えないまま入社してしまうことにあります。
未経験からSESエンジニアになった話【辛かった】
https://qiita.com/Tumemoto/items/c25df871e124f688cfa5
フリーターから未経験でSES企業に転職した人の体験談です。
1か月の動画研修後にいきなり一人客先常駐になり、怒号、無視、放置、パワハラ、サービス残業、休日の勉強といった厳しい環境を経験し、最終的に3年目で限界を迎えて転職したと書かれています。
「未経験でいきなり一人客先常駐」
「納期の遅れは、ひたすらサービス残業でカバー」
「休日は周りのエンジニアに追いつくため、ひたすら勉強」
転職エージェント経由でSESに入って後悔した人の声
未経験者向け求人では、転職エージェント経由で「手に職」「将来性」「未経験歓迎」といった言葉に惹かれて応募するケースも多くあります。
ただ、入社後に仕事内容や働き方のズレで後悔する人もいます。
【体験談】未経験でSESに転職した結果。失敗したくない人へ
https://note.com/totuya/n/n651c9a5039f1
家電量販店の販売員から未経験でIT業界に転職し、SES企業に入った人の体験談です。
「未経験歓迎」「研修あり」という言葉に安心して入社したものの、実際は研修の実態や働き方にギャップがあり、強い違和感を抱いたと語っています。
特に、転職エージェント任せで会社を選んだことや、SESの構造を理解しないまま入社したことを後悔している点が印象的です。
“未経験歓迎”の言葉だけで判断すると危ないことがよく分かる内容です。
年収ダウンや仕事内容のギャップで後悔した人の体験談
後悔の中でも特に多いのが、「思っていた開発の仕事ではなかった」「想像以上に待遇が下がった」というケースです。未経験者向け求人は入り口が広い反面、仕事内容の幅も広いため、期待とのズレが起こりやすくなります。
【実体験】未経験からエンジニア転職して後悔した7つの理由
https://note.com/zetubou_kun/n/n956f4ab6ba32
「手に職をつけたいと思って入ったのに、理想の開発業務とは違った」
「年収が下がったうえ、忙しさは増えた」
営業職から28歳で未経験エンジニアへ転職した人が、「なぜ後悔したのか」を整理している実体験記事です。
冒頭から「めちゃくちゃ後悔しました」とかなり率直で、入社後に理想と現実のズレを感じた流れが分かりやすくまとまっています。
4社経験してわかった“最初の会社選びのミス”
未経験からエンジニアになって後悔した人の中には、「エンジニア職そのものが嫌だった」のではなく、「最初の会社選びを間違えた」と振り返る人もいます。
【実体験】未経験からITエンジニアに転職して後悔した話|4社経験してわかった最初の選択ミス
https://nakamuuu.blog/it-career-first-choice-mistake/
未経験からITエンジニアに転職し、4社を経験した人の体験談です。
記事では、配属ガチャ、独自フレームワーク、10か月放置といった経験を通じて、「最初の会社選び」がいかに重要かを振り返っています。
未経験からエンジニアになったあと後悔している人の共通点

未経験からエンジニアになって後悔している人には、いくつか共通する傾向があります。
体験談をもとに、その原因や背景を整理して見ていきましょう。
エンジニア職そのものではなく“入り方”に後悔している
未経験からエンジニアになって後悔している人の話をよく見ると、「エンジニアという仕事が合わなかった」というよりも、「入った会社や入社までの流れに問題があった」と振り返っているケースが目立ちます。
もともとエンジニアという仕事に興味があって、何かを作ることやIT業界で働くこと自体には前向きだった人でも、最初に入った会社の教育体制や案件内容、働き方が自分の想像とかけ離れていたことで、

こんなはずじゃなかった
と感じてしまうのです。
特に未経験者の場合、業界知識が少ない状態で転職活動を進めるため、求人票や面接で言われたことをそのまま信じやすい傾向があります。



未経験歓迎と書いてあるから安心だろう



研修があるなら大丈夫そう



手に職がつくと言われたから将来性がありそう
こうした期待は自然なものですが、実際には“歓迎”と“育成できる”はまったく別です。
受け入れることはできても、きちんと育てられる会社ばかりではありません。
そのため、後悔している人の多くは、エンジニアという選択自体を否定しているわけではなく、



もっと会社を見極めるべきだった



最初の一社を焦って決めるべきではなかった
と感じています。
つまり問題の本質は、職種選びよりも入口の見極め不足にあることが多いのです。
仕事内容の理想と現実がズレている
未経験からエンジニアを目指す人の中には、



自分でアプリを作りたい



コードを書いてサービス開発に関わりたい



ものづくりがしたい
といったイメージを持っている人が多くいます。
もちろんその方向に進める人もいますが、未経験歓迎の求人のすべてが、いきなりそうした仕事につながるわけではありません。
実際には、最初に任されるのがテスト業務、監視業務、Excelでの管理、資料作成、マニュアル対応、問い合わせ一次対応など、いわゆる“開発そのもの”とは少し距離のある仕事であることも珍しくありません。
これ自体は悪いことではなく、IT業界の入口として必要な経験になる場合もあります。
問題なのは、本人がそれを理解しないまま入社してしまうことです。



プログラミングを仕事にするつもりだったのに、ずっとチェック作業ばかり



開発案件に入れると思っていたのに、補助的な業務が中心



現場経験は積んでいるはずなのに、転職市場で評価されるスキルが身についている実感がない
こうしたギャップが積み重なると、日々の仕事への納得感が薄れていきます。
未経験の段階では、仕事の中身を具体的に想像するのが難しいものです。
だからこそ、理想と現実の差が大きくなりやすいのです。
このズレを放置したまま働き続けると、



忙しいのに成長している気がしない



時間だけが過ぎていく
という感覚につながり、後悔を強める原因になります。
教育が弱いのに現場では自走を求められる
未経験者が後悔しやすい職場の特徴として非常に多いのが、「教育は弱いのに、現場では即戦力に近い動きを期待される」という矛盾です。
求人では“研修あり”“未経験OK”“安心のサポート体制”とうたっていても、実際に入社してみると、座学が数日あるだけ、動画教材を見て終わり、あとは現場で覚えてくださいというケースもあります。
もちろん、どの仕事でもある程度は自分で学ぶ姿勢が必要です。
エンジニアは特に、自分で調べて理解し、試していく力が求められる職種です。
ただ、未経験者にとって最初の段階は「何をどう調べればいいのか」すら分からないことが多いものです。
その状態で十分なフォローもなく現場に出されると、本人の努力では吸収しきれない場面が増えてしまいます。
さらに厳しいのは、質問しづらい空気や、教育担当が忙しすぎて機能していない現場です。
教えてもらえると思っていたのに、実際は誰も時間を取ってくれない。
困っていても、自分から聞けなければそのまま放置される。
質問しても



それくらい自分で調べて
と返される。
こうした環境では、未経験者は自信を失いやすくなります。
結果として、



自分には向いていないのでは
と必要以上に思い詰めてしまう人もいます。
しかし本来は、本人の適性の問題というより、未経験者を受け入れる設計ができていない職場だったというケースも多いのです。
客先常駐や配属ガチャの影響を強く受ける
未経験からエンジニアになって後悔する人の多くは、配属される環境によって働きやすさや成長が大きく左右されることに直面しています。
同じ会社に入っても、どの案件に入るか、どの現場に配属されるかによって、経験できる内容やサポート体制は大きく変わります。
たとえば、次のような状態は注意が必要です。
- 配属先が完全に会社任せで、自分の希望が通らない
- 一人で客先常駐するケースがある
- 周りに質問できる人がいない現場に入る
- 開発ではなく雑務や単純作業が中心の案件に入る
- 短期間で現場が変わり、スキルが積み上がらない
未経験者にとって最初の現場は特に重要です。
近くに相談できる先輩がいるか、少しでも実装に触れられるかで、その後の成長スピードは大きく変わります。
信頼しやすい会社では、次のような点が比較的明確です。
- 配属先の決まり方(希望がどこまで考慮されるか)
- 未経験者が入りやすい案件の内容
- 一人常駐の有無
- 現場でのフォロー体制
- 配属後の定期的な面談やサポートの有無
逆に、「いろいろな現場で経験を積める」といった表現だけで、具体的な配属ルールやサポート体制が見えない場合は注意が必要です。
未経験者ほど、どんな環境で働くことになるのかを具体的にイメージできるかを基準に判断したほうが、入社後の後悔を減らしやすくなります。
勉強量の現実を甘く見ていた
未経験からエンジニアになって後悔する人の中には、「思っていた以上に勉強が必要だった」と感じている人が多くいます。
転職前は、学習サービスやスクールで基礎を学び、「これで何とかなるかもしれない」と感じることもあります。
しかし実務に入ると、覚えるべきことの量やスピードが一気に上がります。
たとえば、次のようなギャップが起こりやすいです。
- 実務では基礎知識だけでは通用しない
- コードを書く以外に覚えることが多い(仕様理解、ドキュメント、業務知識など)
- 周囲のエンジニアとの知識差に焦る
- 分からないことを自分で調べる力が求められる
- 新しい技術やツールを継続的にキャッチアップする必要がある
さらに大変なのは、業務外での学習が必要になるケースが多いことです。
- 仕事が終わった後に勉強する
- 休日もキャッチアップに時間を使う
- 分からないまま放置できず、不安で学習を続ける
こうした生活が続くと、「仕事+勉強」で負担が大きくなり、想像以上に消耗してしまう人もいます。
信頼しやすい会社や環境では、次のようなサポートがあります。
- 業務時間内で学習できる仕組みがある
- 未経験者向けのカリキュラムが整備されている
- 分からないことを質問しやすい環境
- 学習の進め方についてアドバイスがもらえる
逆に、「あとは自分で頑張ってください」というスタンスの環境では、未経験者にとって負担が大きくなりやすいです。
未経験からエンジニアを目指す場合、勉強そのものは避けて通れません。
ただし大切なのは、どれくらいの学習が必要で、それを支える環境があるかを事前に把握しておくことです。
給与やキャリアの見通しが持てない
未経験からエンジニアになって後悔しやすい人には、「今の頑張りが将来につながるのか分からない」という共通点があります。
最初は年収が下がっても、経験を積めば上がると思って入社する人は多いです。
ただ、実際にはその後の道筋が見えず、不安が大きくなるケースがあります。
たとえば、次のような状態は要注意です。
- 何をすれば昇給するのか分からない
- 評価の基準が曖昧
- いつ開発業務に関われるのか見えない
- 今の仕事が将来の転職にどうつながるのか分からない
- 先輩社員のキャリア例が見えない
未経験者にとっては、今の仕事が少し地味でも、その先に成長の道筋が見えていれば頑張りやすいものです。
逆に、毎日忙しく働いていても「この経験に意味があるのか」が分からないと、モチベーションは下がりやすくなります。
信頼しやすい会社や求人では、次のような情報が比較的明確です。
- 昇給や評価の基準
- 半年後、1年後に任される仕事の例
- 開発案件に入るまでの流れ
- 未経験入社者のキャリア事例
- 将来的な職種の広がり(開発、インフラ、PMなど)
逆に、「成長できる」「キャリアアップ可能」といった言葉だけで、具体的な道筋が見えない求人は注意が必要です。
未経験者ほど、今の仕事の先にどんな未来があるのかを確認しておかないと、入社後に不安が大きくなりやすいでしょう。
怪しい未経験者向けエンジニア求人の特徴


未経験歓迎の求人の中には、安心感のある言葉が並んでいても、実際の働き方が見えにくいものがあります。
ここでは、入社後に「聞いていた話と違う」となりやすい求人の特徴を整理していきます。
“未経験歓迎”ばかり強く、仕事内容が曖昧
未経験者向け求人でまず注意したいのは、「歓迎されていること」ばかりが目立ち、実際の仕事が見えてこない求人です。
「未経験歓迎」「20代活躍中」「ゼロからエンジニアへ」「手に職がつく」といった言葉は、一見すると安心感があります。
ただ、こうした表現が多い求人ほど、肝心の仕事内容がぼんやりしていることがあります。
たとえば、次のような求人は要注意です。
- 入社後に何を担当するのか書かれていない
- 開発なのか、テストなのか、運用なのかが分からない
- 自社勤務なのか、客先常駐なのかが見えない
- 研修後にどんな仕事に入るのか説明がない
- 未経験入社の先輩が何をしているのか分からない
本当に未経験者を育てる会社なら、歓迎の言葉だけで終わりません。
「入社後にどう育てるか」まで具体的に説明できるはずです。
たとえば、信頼しやすい求人では、次のような情報が比較的はっきりしています。
- 最初はテストや保守からスタートする
- 研修は何週間で、何を学ぶか決まっている
- 配属後は先輩社員のいる案件に入る
- 半年後、1年後に目指す業務レベルが示されている
- 未経験入社の実例が紹介されている
逆に、抽象的できれいな言葉ばかり並んでいる求人は、入社後にギャップが起きやすいです。
未経験者は特に、「歓迎してくれるか」ではなく、「入社後の仕事内容が具体的に見えるか」を基準に見たほうが失敗しにくいでしょう。
研修の中身が見えない
未経験者向け求人で次に気をつけたいのは、「研修あり」と書いてあるのに、何をする研修なのか分からない求人です。
「研修充実」「教育体制あり」「未経験でも安心」といった言葉があると、つい安心しやすいです。
ただ、研修はあるかどうかより、どんな中身かのほうが重要です。
たとえば、次のような求人は注意が必要です。
- 研修期間が書かれていない
- 何を学ぶのか説明がない
- 座学だけなのか、演習があるのか分からない
- 誰が教えるのか見えない
- 研修後にどんな業務へ入るのか書かれていない
- 配属後のフォロー体制が不明
特に未経験者は、



研修があるなら大丈夫だろう
と考えがちです。
しかし実際には、動画を見るだけ、数日説明を受けるだけ、ビジネスマナー中心で終わるだけでも「研修あり」と表現されることがあります。
本当に未経験者を育てる会社なら、研修についても具体的に説明できるはずです。
たとえば、信頼しやすい求人では、次のような情報が比較的はっきりしています。
- 研修は何週間あるか
- 使用する言語やツールは何か
- 座学だけでなく課題や演習があるか
- 研修担当が誰か
- 研修後はどのレベルを目指すのか
- 配属後も質問できる相手がいるか
逆に、「研修あり」とだけ書かれていて中身が見えない求人は、入社後に
「思っていたより全然教えてもらえない」
「研修が終わったらすぐ現場に出された」
というギャップが起きやすいです。
未経験者が見るべきなのは、研修の有無ではありません。
“研修の内容が具体的にイメージできるか”を基準にしたほうが、入社後の後悔を減らしやすくなります。
客先常駐の実態をぼかしている
未経験者向け求人で特に注意したいのが、客先常駐の働き方について具体的に説明されていない求人です。
「さまざまなプロジェクトに参画」「大手企業案件多数」といった表現はよく見かけますが、それだけでは実際の働き方は分かりません。
たとえば、次のような状態は要注意です。
- 自社勤務なのか客先常駐なのか書かれていない
- 一人で常駐する可能性があるか分からない
- 配属先の決まり方が不明
- 常駐先での教育体制が見えない
- 待機時の給与や扱いが説明されていない
客先常駐そのものが悪いわけではありません。
問題なのは、働き方の実態が見えないまま入社してしまうことです。
信頼しやすい求人では、次のような情報が比較的明確です。
- 客先常駐の割合(何割くらいか)
- 一人常駐の有無
- 配属の決まり方(希望がどこまで通るか)
- 現場でのサポート体制
- 未経験者がどんな現場に入りやすいか
逆に、こうした説明がなく「案件多数」「成長できる環境」だけが強調されている場合は、入社後のギャップが起きやすいです。
未経験者ほど、働く場所と環境を具体的にイメージできるかを重視したほうが安心です。
技術名や理想的な言葉だけで魅力づけている
未未経験者向け求人では、「Java開発」「上流工程」「リモート可」など、魅力的なキーワードが並んでいることがあります。
ただ、こうした言葉だけでは、実際の仕事内容はほとんど分かりません。
たとえば、次のようなケースには注意が必要です。
- 「Java案件あり」と書いてあるが、自分が触れるとは限らない
- 「開発に携われる」とあるが、最初は補助業務の可能性が高い
- 「リモート可」とあるが、経験者限定のケース
- 「上流工程」とあるが、未経験者は対象外
- 技術スタックは書いてあるが、担当工程が不明
未経験者はどうしても「どの技術に関われるか」に目が行きがちですが、重要なのはそこではありません。
最初にどんな業務からスタートするのかが最も重要です。
信頼しやすい求人では、次のような情報がセットで説明されています。
- 最初に任される業務内容
- その業務から次に進むステップ
- 実際にそのルートで成長した社員の事例
- どのくらいの期間で開発に関われるか
キーワードが多いほど魅力的に見えますが、未経験者は特に、
「自分が最初に何をやるのか」が見えるかどうかで判断したほうが失敗しにくいです。
待遇の良い未来ばかりを見せている
未経験者向けの求人や広告では、「高収入」「自由な働き方」「フルリモート」など、魅力的な将来像が強調されることがあります。
ただし、こうした未来だけが強調されている求人には注意が必要です。
たとえば、次のような特徴が見られます。
- 年収や働き方のメリットばかり書かれている
- 入社直後の仕事内容や大変さが書かれていない
- 学習や下積みについて触れられていない
- キャリアの途中経過が説明されていない
- 成功例だけが紹介されている
エンジニアとして高収入や柔軟な働き方を実現している人がいるのは事実です。
ただ、それは適切な経験とスキルを積み上げた結果です。
信頼しやすい求人では、次のような情報もセットで提示されています。
- 最初の業務は何か(地味な業務も含めて)
- どのくらいの期間でスキルが身につくか
- 成長までのステップ(半年・1年など)
- 未経験者がつまずきやすいポイント
逆に、良い未来ばかりを見せて「そこに至るまでの過程」が見えない求人は、期待とのギャップが大きくなりやすいです。
未経験者は特に、ゴールではなく“そこに至る道”が説明されているかを確認することが重要です。
評価制度とキャリアパスが見えない
未経験者にとって大きな不安要素になるのが、入社後にどう評価され、どう成長していくのかが見えない求人です。
「成長できる」「キャリアアップ可能」といった表現はよくありますが、それだけでは具体性が足りません。
たとえば、次のような状態は注意が必要です。
- 昇給の基準が書かれていない
- 評価方法が曖昧(上司判断のみなど)
- 開発案件に入る条件が分からない
- キャリアパスの例がない
- 未経験入社者のその後が見えない
未経験者は特に、「今やっていることが将来につながっているのか」が見えないと、不安が大きくなります。
努力の方向が分からない状態では、モチベーションも維持しにくくなります。
信頼しやすい求人では、次のような情報が明確です。
- 何を達成すれば評価されるのか
- スキルごとの昇給基準
- 未経験入社者の半年後・1年後の業務例
- キャリアの分岐(開発、PM、インフラなど)
- 実際の昇格・昇給事例
逆に、「頑張れば評価される」「いずれ上流工程へ」といった抽象的な説明だけの求人は、入社後のイメージが持ちにくいです。
未経験者ほど、将来の道筋が具体的に見えるかを基準に判断したほうが安心です。
応募前に確認したい質問


応募前のちょっとした確認で、入社後のミスマッチは大きく減らせます。
ここでは、未経験者が事前にチェックしておきたい具体的な質問を紹介します。
“なんとなく不安”を具体的な質問に変えることが大切
怪しい求人を見抜けるかどうかは、求人票の印象だけで決まるわけではありません。
むしろ大事なのは、面接や面談の場でどれだけ具体的に確認できるかです。
未経験者は遠慮してしまいがちですが、入社後に困るくらいなら、先に聞いておいたほうが健全です。
たとえば「研修はありますか」ではなく、「研修は何週間で、どんな内容ですか」と聞く。
「案件はありますか」ではなく、「未経験入社者は最初にどのような案件に入ることが多いですか」と聞く。
このように質問を具体化すると、会社側の説明の質も見えやすくなります。
回答が具体的で、実例ベースで話してくれる会社は比較的安心感があります。
一方で、話を濁したり、精神論や抽象論でまとめたりする会社は注意が必要です。
未経験者だからこそ、遠慮せずに確認する姿勢が大切です。
- 研修は何週間ですか
- 研修では何を学びますか
- 演習や実務に近い課題はありますか
- 配属後に質問できる相手はいますか
- 未経験入社の人は最初にどんな業務を担当しますか
- 客先常駐はありますか
- 一人常駐の可能性はありますか
- 配属先はどのように決まりますか
- 待機時の給与はどうなりますか
- 半年後、1年後にどのような仕事をしている人が多いですか
- 直近の未経験入社者の離職状況はどうですか
これらを聞きにくいと感じるかもしれませんが、会社選びで後悔しないためには非常に重要な確認項目です。
まとめ
- 後悔している人の多くは、エンジニア職そのものではなく最初の会社選びや求人の見極めでつまずいている
- 怪しい求人は、未経験歓迎・研修充実・将来性を強調する一方で、仕事内容や配属実態、育成の中身が曖昧
- 応募前に、研修内容・客先常駐の実態・最初の業務・半年後のキャリアまで具体的に確認することが大切
未経験からエンジニアになることは、決して無謀な挑戦ではありません。
ただし、目指すことと、どこに入るかは別問題です。
求人票の言葉だけで判断せず、入社後の働き方や育成の現実まで見たうえで選ぶことが、後悔しない転職につながります。










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