エンジニア月単価100万円の手取りは?収入の現実を解説

ITエンジニア・ITコンサルの次のキャリアを考える方へ

フリーランスとして案件を探すか、正社員として環境を変えるか。
どちらが合うかは、これまでの経験や希望する働き方によって変わります。

セルワークITフリーランスでは、フリーランス向けの案件紹介に加えて、正社員のITエンジニア・ITコンサル向けの転職相談にも対応しています。
まずは、自分の経験でどのような案件・求人が選択肢に入るのかを確認してみてください。

エンジニアとして働いていると、「月単価100万円」という言葉を聞く機会があります。

フリーランス案件で月100万円。
SESで顧客請求単価100万円。
エンジニア単価90万円、120万円の案件。
月100万円の案件なら、年収1200万円になるのか。
単価100万円なのに、なぜ自分の給料はそこまで高くないのか。
フリーランスになれば手取りは大きく増えるのか。

このあたりは、会社員エンジニアにもフリーランスにも分かりにくい部分です。

結論から言うと、月単価100万円は高い水準ですが、その金額がそのまま手取りになるわけではありません。

フリーランスの場合は、売上から税金、社会保険、経費、会計費用、仕事が途切れるリスクを考える必要があります。

会社員やSESの場合は、顧客請求単価から会社の社会保険料負担、待機リスク、営業・管理部門の費用、教育コスト、利益などが差し引かれたうえで給与が決まります。

月単価100万円を見るときは、「売上」「会社の請求単価」「自分の手取り」を分けて考える必要があります。

この記事では、エンジニア月単価100万円の手取りイメージ、正社員とフリーランスの収入構造、SES単価と給料の違い、高単価案件で見られる経験を整理します。

目次

月単価100万円の現実

月単価100万円は、エンジニア案件の中でも高めの水準です。
ただし、月100万円という数字だけを見ると、実際より大きく見えることがあります。

売上と手取りは違う

フリーランスエンジニアの月単価100万円は、基本的には売上です。
会社員の額面給与や手取りとは違います。

たとえば、月100万円の案件を12カ月継続できれば、年間売上は1200万円です。
しかし、そこから次のような支出があります。

  • 所得税
  • 復興特別所得税
  • 住民税
  • 国民健康保険料
  • 国民年金保険料
  • 事業経費
  • 会計ソフトや税理士費用
  • PCや周辺機器
  • 通信費
  • 学習費
  • 交通費
  • 案件が途切れた時の生活費

所得税は課税所得に応じて税率が変わる超過累進税率で、国税庁の速算表では5%から45%までの7段階に分かれています。また、平成25年から令和19年までの各年分は、原則として復興特別所得税も合わせて申告・納付します。

国民年金保険料は、令和8年度で月額17,920円です。

国民健康保険料は自治体によって料率や算定方式が異なり、所得割、均等割などを組み合わせて計算されます。
40歳以上65歳未満の人は介護分も負担します。

つまり、フリーランスの月単価100万円は「月100万円が自由に使える」という意味ではありません。

売上から必要な支出を引いた後に、手元に残る金額を見る必要があります。

年収1200万円とは限らない

月単価100万円の案件を受けると、単純計算では年間1200万円です。

しかし、フリーランスの場合は、12カ月すべて稼働できるとは限りません。
次のような理由で、年間売上は変わります。

  • 案件開始まで空白期間がある
  • 契約更新されない
  • 面談や営業期間が発生する
  • 体調不良で稼働できない
  • 家庭の事情で稼働日数を減らす
  • 年末年始や長期休暇で稼働時間が減る
  • 案件変更時に1カ月空く

たとえば、月単価100万円でも、年間10カ月しか稼働しなければ売上は1000万円です。

11カ月稼働なら1100万円です。
一方で、12カ月継続できれば1200万円になります。

この差は大きいです。
フリーランスの収入を考えるときは、月単価だけでなく、年間で何カ月稼働できるかを見ましょう。

空白期間も考える

フリーランスは、案件と案件の間に空白期間が発生することがあります。
高単価案件ほど、求められる経験やスキルも高くなります。

そのため、希望条件を絞りすぎると、次の案件が決まるまで時間がかかることがあります。

空白期間を考えるときは、次の点を確認しましょう。

  • 何カ月分の生活費を確保しているか
  • 案件終了の何カ月前から次を探すか
  • 契約更新の確認時期はいつか
  • 複数の紹介元を持っているか
  • スキルシートを更新しているか
  • 面談にすぐ対応できるか
  • 単価を下げるラインを決めているか

月単価100万円の案件を1件取ることより、継続して案件を取り続けられる状態を作る方が大事です。

手取りを左右するもの

フリーランスの手取りは、売上だけで決まりません。
税金、社会保険、経費によって大きく変わります。

税金

フリーランスエンジニアは、原則として自分で確定申告を行います。
売上から必要経費や各種控除を差し引き、課税所得を計算します。

その課税所得に応じて、所得税や住民税などがかかります。

ざっくりした流れは、次の通りです。

  • 年間売上を集計する
  • 必要経費を差し引く
  • 青色申告特別控除などを差し引く
  • 社会保険料控除や基礎控除などを反映する
  • 課税所得を計算する
  • 所得税・復興特別所得税を計算する
  • 住民税を計算する

手取りを考えるときに注意したいのは、売上が増えると税負担も増えることです。
月単価100万円の案件を受けても、税金を考えずに使ってしまうと、翌年の納税で苦しくなります。

フリーランスになったら、毎月の売上から納税用のお金を分けておくことが必要です。

社会保険

会社員とフリーランスでは、社会保険の仕組みが違います。
会社員は、健康保険や厚生年金の保険料を会社と本人で負担します。

一方、フリーランスは、国民健康保険と国民年金に加入するケースが一般的です。
国民健康保険は、前年所得や自治体によって金額が変わります。

単身か家族がいるか、40歳以上かどうかでも変わります。
国民年金は定額ですが、会社員の厚生年金と比べると将来の年金額に差が出ることがあります。

そのため、フリーランスは次の支出も考えておきたいところです。

  • 国民健康保険料
  • 国民年金保険料
  • 付加年金
  • 国民年金基金
  • iDeCo
  • 小規模企業共済
  • 民間保険
  • 病気やけがで働けない時の備え

会社員からフリーランスになると、額面上の収入は増えても、社会保険や将来の備えを自分で考える必要があります。

経費

フリーランスは、仕事に必要な支出を経費として扱える場合があります。
ただし、何でも経費にできるわけではありません。

仕事との関連性が説明できる支出である必要があります。
エンジニアで発生しやすい経費には、次のようなものがあります。

  • PC
  • モニター
  • キーボード・マウス
  • 通信費
  • サーバー費用
  • クラウド利用料
  • ソフトウェア利用料
  • 会計ソフト
  • 書籍
  • 学習教材
  • 勉強会参加費
  • コワーキングスペース
  • 交通費
  • 税理士費用

経費が多ければ課税所得は下がります。
ただし、経費は手元のお金が出ていく支出でもあります。

節税だけを目的に不要なものを買うと、手取りは増えません。

手取りを増やすには、売上を増やすだけでなく、税金・社会保険・経費を含めて資金管理する必要があります。

単価別の手取り目安

ここでは、月単価90万・100万・120万円の手取りイメージを整理します。

実際の手取りは、住んでいる自治体、年齢、扶養家族、経費、控除、青色申告の有無、前年所得、保険料、契約期間によって変わります。

そのため、ここでは概算の考え方として見てください。

月単価90万円

月単価90万円を12カ月継続できた場合、年間売上は1080万円です。

ここから、経費、税金、社会保険を差し引きます。

実際の手取りは条件によって変わりますが、単身で大きな扶養がなく、一定の経費がある場合、月平均では60万円台後半から70万円台前半あたりを目安に考える人が多いです。

ただし、毎月その金額を自由に使えるわけではありません。
住民税や国民健康保険料は、後から支払いが来ます。

毎月の口座残高が多く見えても、納税用のお金を別にしておかないと危険です。
月単価90万円で見るべきなのは、次の点です。

  • 年間で何カ月稼働できるか
  • 経費がどれくらいか
  • 国民健康保険料がいくらになるか
  • 翌年の住民税を確保できるか
  • 案件終了時の貯金を作れるか

月90万円は十分に高い単価ですが、生活費を上げすぎると余裕は減ります。

月単価100万円

月単価100万円を12カ月継続できた場合、年間売上は1200万円です。
フリーランスにとって、分かりやすい一つの目標になります。

ただし、手取りは売上1200万円から各種支出を引いた後の金額です。
単身で大きな扶養がなく、経費が一定程度あるケースでは、月平均の手取り感覚としては70万円台から80万円前後を目安に考えることが多いです。

ただし、これはあくまで概算です。
次の条件で変わります。

  • 経費が多いか少ないか
  • 青色申告をしているか
  • 国民健康保険料がいくらか
  • 40歳以上で介護分があるか
  • 扶養家族がいるか
  • 住民税の計算がどうなるか
  • 小規模企業共済やiDeCoを使うか
  • 年間12カ月稼働できるか

月単価100万円でも、10カ月しか稼働できなければ年間売上は1000万円です。

逆に、12カ月継続できる案件なら、年間の見通しは立てやすくなります。
月単価だけでなく、契約期間と更新可能性も確認しましょう。

月単価120万円

月単価120万円を12カ月継続できた場合、年間売上は1440万円です。
高単価案件の中でもかなり高い水準です。

この水準では、実装だけでなく、設計、技術選定、リード、クラウド、セキュリティ、上流工程、業務理解、PM・PMO、ITコンサル寄りの経験が見られることが増えます。

手取りは条件によって変わりますが、月平均で80万円台から90万円台を意識する人もいます。

ただし、税金や社会保険の負担も大きくなります。
また、月120万円の案件は、誰でも継続して受けられるわけではありません。

見られやすいのは、次のような条件です。

[

  • 設計から担当できる
  • 技術選定ができる
  • 顧客と仕様調整できる
  • チームをリードできる
  • クラウドやインフラも理解している
  • 障害対応や運用改善の経験がある
  • 業務理解が深い
  • リモートでも自走できる
  • ドキュメントを書ける
  • 高い単価に見合う成果を説明できる

月120万円を目指すなら、単に経験年数を増やすだけでは足りません。
担当工程と責任範囲を広げる必要があります。

SES単価と給料の違い

SESで働いている人は、顧客請求単価と自分の給与の差に疑問を持つことがあります。
たとえば、

自分の単価が100万円なのに、給料が40万円前後なのはおかしいのでは

と感じるケースです。

ここは、会社員とフリーランスの収入構造を分けて見る必要があります。

顧客請求単価とは

SES単価100万円とは、顧客がSES企業に支払う月額の請求単価を指すことが多いです。
これは、本人の給与ではありません。

たとえば、顧客が月100万円を支払っていても、その全額がエンジニア本人に入るわけではありません。
会社は、その売上からさまざまな費用を負担します。

  • 給与
  • 会社負担の社会保険料
  • 有給休暇分のコスト
  • 待機期間の給与
  • 営業担当の人件費
  • 管理部門の人件費
  • 採用費
  • 教育費
  • 交通費
  • オフィス費用
  • 法務・契約関連費用
  • 会社利益

会社員は、案件が途切れた月も給与が支払われることがあります。

社会保険料の会社負担もあります。
そのため、顧客請求単価と給与が一致しないこと自体は自然です。

会社負担が差し引かれる

SES企業では、顧客請求単価から会社運営に必要な費用が差し引かれます。
ただし、差し引かれること自体が自然であっても、還元率や給与決定の透明性は会社によって大きく違います。

たとえば、単価100万円で給与が低いと感じる場合、確認したいのは次の点です。

  • 自分の請求単価を開示しているか
  • 還元率の考え方があるか
  • 昇給基準が明確か
  • 賞与や手当の設計はどうなっているか
  • 待機時の給与保障があるか
  • 会社負担の社会保険料を説明しているか
  • 営業・管理費をどの程度見ているか
  • スキルアップや案件変更で給与が上がるか

単価100万円で給料が低く見えても、福利厚生、待機保障、有給、教育、安定性まで含めると一概には判断できません。

一方で、単価が上がっても給与がほとんど変わらず、評価制度も曖昧な場合は、転職やフリーランス化を比較する理由になります。

給与が低い時の見方

SESで「単価100万円なのに給料が低い」と感じる場合、感情だけで判断せず、数字を分けて見ましょう。
見るべきなのは、次の3つです。

  • 顧客請求単価
  • 自分の年収・月給・賞与
  • 会社が負担しているコスト

そのうえで、今の会社に残る価値があるかを考えます。
残る価値があるのは、次のような場合です。

  • 上流工程に進める
  • 希望する技術案件に入れる
  • 教育やレビューがある
  • 案件変更の相談ができる
  • 給与制度が明確
  • 待機保障がある
  • 正社員の安定性を重視している

逆に、次のような場合は見直しが必要です。

  • 単価が上がっても給与が変わらない
  • 評価制度が分からない
  • 案件を選べない
  • スキルアップできない現場が続く
  • 会社が単価や還元率を説明しない
  • 自分の市場価値が分からない
  • 正社員の安定性より収入を重視したい

SES単価100万円と自分の給料の差を見るときは、会社の取り分だけでなく、安定性・社会保険・待機保障・次に積める経験まで含めて判断する必要があります。

高単価で見られる経験

エンジニアが月単価100万円以上を目指すなら、ただ経験年数が長いだけでは足りません。
高単価案件では、任せられる範囲と責任が見られます。

上流工程

高単価案件では、上流工程の経験が評価されます。
上流工程とは、開発の前段階で、何を作るのか、どのように実現するのかを整理する仕事です。

具体的には、次のような経験です。

  • 課題ヒアリング
  • 要件定義
  • 業務フロー整理
  • 基本設計
  • 画面設計
  • データ項目整理
  • API設計
  • 見積もり
  • スケジュール調整
  • 顧客折衝
  • 仕様変更の調整
  • 受け入れテスト

実装だけを担当している人より、顧客や事業側と話し、仕様を整理できる人の方が単価は上がりやすくなります。
特に、ITコンサルやPMO寄りの案件では、開発経験に加えて、課題整理や資料作成、関係者調整も見られます。

設計・技術選定

高単価案件では、設計や技術選定の経験も見られます。
指示されたコードを書く人ではなく、システム全体を見て判断できる人が評価されます。

たとえば、次のような経験です。

  • アーキテクチャ設計
  • DB設計
  • API設計
  • 認証・認可設計
  • 非同期処理設計
  • キャッシュ設計
  • ログ設計
  • 監視設計
  • フレームワーク選定
  • 技術負債の整理
  • パフォーマンス改善
  • セキュリティ対策

元のシステムを壊さずに改善する力も大事です。

既存コードを読み、影響範囲を調べ、現実的な改修方針を出せる人は、現場で重宝されます。

クラウド・運用経験

近年のWebサービスや業務システムでは、クラウドや運用の理解も重要です。
アプリケーションだけでなく、インフラや運用を理解しているエンジニアは、担当できる範囲が広がります。

評価されやすい経験には、次のようなものがあります。

  • AWS・Azure・Google Cloudの利用経験
  • Dockerやコンテナの利用経験
  • CI/CD
  • 監視・ログ
  • 障害対応
  • 負荷対策
  • セキュリティ設定
  • バックアップ
  • インフラ構成の見直し
  • コスト最適化
  • リリース運用

高単価案件では、「作れる」だけでなく、「安定して動かせる」「障害時に切り分けられる」「運用を改善できる」ことも見られます。

業務理解

高単価を目指すうえで、業務理解も大きな武器になります。
業務理解とは、技術だけでなく、そのシステムが使われる現場の流れを理解していることです。

たとえば、次のような領域です。

  • 会計
  • 人事労務
  • 物流
  • EC
  • 金融
  • 医療・介護
  • 不動産
  • 製造
  • 求人・人材
  • 広告
  • SaaS
  • 基幹システム

業務理解があるエンジニアは、要件定義や仕様調整で強みを出せます。

たとえば、会計システムなら、仕訳、請求、入金、消込、月次処理の流れを理解しているかどうかで会話の質が変わります。
求人システムなら、求人登録、応募、スカウト、面談、選考、マッチング、管理画面の流れを理解していると、仕様のズレに気づきやすくなります。

技術だけでなく、事業や業務に踏み込める人は、高単価案件でも評価されます。

単価を上げる進め方

単価を上げるには、今の経験を整理し、足りない経験を取りに行く必要があります。
ただ「単価100万円の案件が欲しい」と考えるだけでは、現実的な行動に落ちません。

経験を棚卸しする

まず、自分の経験を棚卸ししましょう。
職務経歴書やスキルシートに書ける経験を整理します。

見るべき項目は、次の通りです。

  • 使用言語
  • フレームワーク
  • 担当工程
  • チーム人数
  • プロジェクト期間
  • 担当機能
  • 設計経験
  • 顧客折衝
  • リーダー経験
  • 障害対応
  • 運用保守
  • クラウド利用経験
  • 業務知識
  • 改善実績
  • 数字で説明できる成果

単価を上げたいなら、技術名だけでなく、担当範囲を書く必要があります。

「Laravel経験3年」より、

Laravelで求人管理システムの応募管理機能を担当し、基本設計から実装、テスト、リリースまで対応した

の方が伝わります。

足りない工程を補う

棚卸しをすると、足りない経験が見えてきます。たとえば、

  • 実装経験はあるが設計が弱い
  • 設計はあるが顧客折衝がない
  • バックエンドは強いがクラウドが弱い
  • 運用保守はあるが新規開発が少ない
  • リーダー経験がない
  • 業務理解を説明できない

この状態で高単価案件だけを狙っても、面談で通りにくくなります。
足りない工程を補うには、今の職場で次のような動きを取ります。

  • 詳細設計に関わる
  • 基本設計のレビューに入る
  • 顧客との仕様確認に同席する
  • 障害対応を担当する
  • リリース作業に関わる
  • クラウド環境を学ぶ
  • 後輩レビューを担当する
  • 小さな改善提案を出す
  • 業務フローを理解する
  • スキルシートを定期的に更新する

今の職場で経験を積めるなら、すぐ辞める必要はありません。
逆に、同じ工程しか任されず、単価が上がる経験を積めないなら、転職や案件変更を検討する理由になります。

案件条件を比較する

単価を上げるには、現在の市場で何が評価されているかを見る必要があります。
同じエンジニア経験でも、案件によって単価は変わります。

比較したいのは、次の点です。

  • 言語・フレームワーク
  • 担当工程
  • リモート可否
  • 稼働日数
  • 商流
  • 契約期間
  • 必須経験
  • 歓迎経験
  • 業務領域
  • チーム体制
  • 単価幅
  • 面談で見られる内容

案件条件を見ると、自分が今どの単価帯に近いかが分かります。
また、月100万円以上を狙うために、次にどの経験を積むべきかも見えてきます。

独立前に確認すること

会社員からフリーランスになる場合、単価だけで判断すると失敗します。
手取り、税金、契約、支払いサイト、生活費、正社員との違いを確認してから判断しましょう。

生活費と税金

独立前にまず確認すべきなのは、生活費と税金です。
月単価100万円の案件が決まっても、すぐに安心できるわけではありません。

確認したいのは、次の点です。

  • 毎月の生活費
  • 家賃
  • 家族の支出
  • 保険料
  • 国民健康保険料
  • 国民年金保険料
  • 住民税
  • 所得税
  • 消費税の可能性
  • 事業経費
  • 貯金
  • 案件が途切れた場合の備え

会社員時代は、税金や社会保険料が給与から天引きされます。
フリーランスになると、自分で支払う感覚になります。

口座に売上が入っても、すべて使ってよいお金ではありません。

契約と支払いサイト

フリーランス案件では、契約内容も確認しましょう。
月単価だけでなく、支払いサイトや契約更新も重要です。

見るべき項目は、次の通りです。

  • 業務内容
  • 契約形態
  • 契約期間
  • 更新条件
  • 精算幅
  • 稼働時間
  • 支払い日
  • 検収条件
  • 中途解約条件
  • 秘密保持
  • 再委託の可否
  • 知的財産の扱い

支払いサイトとは、作業してから報酬が振り込まれるまでの期間です。

たとえば、翌月末払い、翌々月払いなど、案件や契約によって変わります。
支払いが遅いと、独立直後の資金繰りが厳しくなります。

報酬が入るタイミングも含めて、生活費を準備しておきましょう。

正社員との違い

フリーランスは、単価が上がりやすい一方で、正社員とは違うリスクがあります。
正社員には、給与の安定、社会保険、福利厚生、有給休暇、教育、チーム内での経験機会があります。

フリーランスには、自由度や単価の上振れがありますが、次のような責任もあります。

  • 案件営業
  • 契約交渉
  • 確定申告
  • 税金管理
  • 社会保険の手続き
  • スキルアップ
  • 体調管理
  • 案件終了リスク
  • 孤独感
  • 将来のキャリア設計

フリーランスの方が合う人もいます。
正社員で経験を積んだ方がよい人もいます。

単価100万円だけを見て独立を決めるのではなく、自分の性格、経験、生活状況、リスク許容度を合わせて考えることが必要です。

次の選択肢を考える

エンジニアが単価100万円を目指す道は、一つではありません。
フリーランスとして案件を探す方法もあれば、正社員転職で年収を上げる方法もあります。

フリーランスで探す

すでに実務経験があり、設計、上流工程、クラウド、リード経験などを持っている人は、フリーランス案件を比較する価値があります。

特に、次のような人は案件の選択肢を見ておくと判断しやすくなります。

  • 実務経験が3年以上ある
  • 設計経験がある
  • 顧客折衝経験がある
  • リーダー経験がある
  • クラウド経験がある
  • リモートでも自走できる
  • 現職の給与と市場単価に差を感じる
  • 正社員の安定性より収入を重視したい
  • 案件終了リスクを受け入れられる

ただし、フリーランスになるべきとは限りません。

経験が浅い場合や、営業・契約・税金管理に不安が強い場合は、正社員としてもう少し経験を積む選択肢もあります

正社員で上げる

正社員のまま収入を上げる道もあります。
特に、次のようなケースでは、正社員転職の方が合うことがあります。

  • 上流工程の経験を積みたい
  • チーム開発やレビュー環境が欲しい
  • マネジメント経験を積みたい
  • 安定収入を維持したい
  • 福利厚生や社会保険を重視したい
  • 大規模サービスに関わりたい
  • 現職では単価に見合う給与が出ない
  • 評価制度が明確な会社へ移りたい

正社員でも、高年収企業、外資系、メガベンチャー、SaaS企業、ITコンサル、クラウド・セキュリティ領域などでは、年収を上げられる可能性があります。

ただし、正社員転職でも、任される工程や評価される経験は見られます。
職務経歴を整理し、自分がどの企業で評価されるかを確認しましょう。

求人・案件傾向を見る

月単価100万円を目指すなら、今の経験がどの単価帯で評価されるのかを確認することが大事です。

見るべきなのは、単価だけではありません。

  • どの技術が評価されるか
  • 何年程度の経験が必要か
  • 上流工程が必要か
  • クラウド経験が必要か
  • リモート案件で何が見られるか
  • 月80万円台と100万円台の違いは何か
  • 正社員転職ならどの年収帯を狙えるか
  • フリーランスと正社員のどちらが合うか
  • もう少し現職で積むべき経験は何か

ITエンジニアやITコンサルとして一定の実務経験があり、月単価100万円前後の案件や正社員転職を比較したい場合は、案件・求人の傾向を見ておくと判断しやすくなります。

セルワークITフリーランスでは、上流工程・ITコンサル案件や月80万円以上の案件、リモート可能案件などを扱っています。フリーランス案件だけでなく、正社員転職の相談もできるため、独立するか、転職するか、もう少し経験を積むかを考える材料になります。

また、すぐに転職支援を受ける段階ではなくても、非公開求人や案件の傾向を見ることで、今の経験がどの単価帯で評価されるのか、次にどの経験を積むべきかを考えやすくなります。

まとめ

  • エンジニア月単価100万円は売上であり、税金、社会保険、経費、案件の空白期間を引いた後の手取りとは違います。
  • SES単価100万円と会社員の給料には差があり、会社負担の社会保険料、待機保障、営業・管理費、利益なども含めて見る必要があります。
  • 月単価100万円以上を目指すなら、実装経験だけでなく、上流工程、設計、クラウド、運用、業務理解など、任される範囲を広げることが大事です。

単価100万円という数字だけを見ると魅力的ですが、手元に残る金額やリスクまで含めて考える必要があります。

正社員で収入を上げるのか、フリーランスとして案件を探すのか、もう少し現職で経験を積むのか。今の経験が市場でどう評価されるかを確認しながら、自分に合う道を選びましょう。

フリーランス案件も、正社員転職も。自分に合う働き方を確認できます

ITエンジニア・ITコンサルのキャリアでは、収入、働き方、担当工程、リモート可否など、何を重視するかによって選ぶべき道が変わります。

セルワークITフリーランスでは、上流工程・ITコンサル案件や月80万円以上の案件、リモート可能案件などを扱っています。
一方で、フリーランスだけを前提にせず、正社員転職という選択肢も含めて相談できます。

今の経験を活かして案件を探すべきか、転職で環境を変えるべきか、もう少し経験を積むべきか。
まずは、サービスページで対応領域や案件の特徴を確認してみてください。

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この記事を書いた人

セルワークITフリーランス編集部のアバター セルワークITフリーランス編集部 セルワークITフリーランス編集部(運営:株式会社セルバ)

セルワークITフリーランス編集部は、ITエンジニア・ITフリーランス・SES人材のキャリア支援を行う「株式会社セルバ」が運営する編集チームです。

株式会社セルバは、Webシステム開発・ポータルサイト構築を中心に20年以上の実績を持ち、IT業界・人材業界の両分野において、事業運営と現場支援の両面から関わってきました。
自社サービスとして、IT人材向けの求人・マッチング・キャリア支援に関する複数のWebサービスを運営しています。

編集部では、そうした事業運営の中で蓄積されてきたITフリーランスからの相談内容、案件参画時の実例、契約・単価・キャリアに関する課題をもとに、実務に即した情報を編集・監修しています。

本メディア「セルワークITフリーランス」では、単なる一般論や表面的なノウハウではなく、現場で実際に起きている課題や意思決定のポイントを重視し、ITフリーランスが自分に合った働き方を選ぶための情報提供を目的としています。
記事はすべて、IT業界・人材業界の実務に携わる運営チームによる確認・編集体制のもとで公開しています。

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